ちいさな独裁者〈本国ドイツ・モノクロ版〉

(2017年/ドイツ=フランス=ポーランド/119分)
【2019.4.13(土)~26(金)】
© 2017 - Filmgalerie 451, Alfama Films, Opus Film
他人の軍服をまとった若き脱走兵が、総統からの指令だと偽って“特殊部隊H”結成、
巧妙な嘘でリーダーに成り上がっていく。
――実在の人物に基づいた驚愕の物語!
第二次世界大戦末期の1945年4月、敗色濃厚なドイツでは兵士の軍規違反が相次いでいた。命からがら部隊を脱走したヘロルトは、道ばたに打ち捨てられた車両の中で軍服を発見。それを身にまとって大尉に成りすました彼は、ヒトラー総統からの命令と称する架空の任務をでっち上げるなど言葉巧みな嘘をつき、道中出会った兵士たちを次々と服従させていく。かくして“ヘロルト親衛隊”のリーダーとなった若き脱走兵は、強大な権力の快楽に酔いしれるかのように傲慢な振る舞いをエスカレートさせるが……。
これはフェイクではない、実際に起こった事件である。
これは歴史の1ページではない、
現代のパワーハラスメントにも通じる社会の闇である。
――はたして“蜜の味”とはいかほどにあまいのだろうか?
ハリウッド映画『RED/レッド』などのヒット作で知られるロベルト・シュヴェンケ監督が母国ドイツで撮り上げた本作は、ドイツ敗戦直前の混乱期に起こった信じがたい実話の映画化。偶然にもナチス将校の軍服を手に入れた名もなき一兵卒が、瞬く間にヒトラーをも想起させる怪物的な“独裁者”に変貌を遂げていく姿を描き出す。軍服が象徴する権力の魔力に魅了される者、そのパワーに盲従する者、ただ傍観する者。そんな人間の醜さ、愚かさ、弱さを容赦なくえぐり出す映像世界に息をのまずにいられない。しかもこの映画は、日本からはるか遠いヨーロッパの悪夢のような史実を今に伝えるにとどまらない。今日においても似たような歪んだ権力構造の闇はあちこちに渦巻いている。ひょっとすると“ちいさな独裁者”は、私たちの社会の身近なところに存在しているのかもしれない。緊迫感みなぎるサスペンスと衝撃に打ちのめされた観客は、その生々しい現代への警鐘にも戦慄を覚えることになるだろう。
予告編

※当館ではモノクロ版を上映いたします
公式サイト
http://dokusaisha-movie.jp/
キャスト
マックス・フーバッヒャー、ミラン・ペシェル、フレデリック・ラウ、ベルント・ヘルシャー、ワルデマー・コブス、アレクサンダー・フェーリング、ブリッタ・ハンメルシュタイン、サッシャ・アレクサンダー・ゲアサク、ザムエル・フィンツィ、ボルフラム・コッホ
スタッフ
監督:ロベルト・シュベンケ
上映時間
4/13(土)~19(金)13:45(~15:49終)
4/20(土)10:25(~12:29終)
4/21(日)~26(金)12:30(~14:34終)
料金
一般:1,800円
シニア:1,100円
専門・大学生:1,500円
中学生・高校生:1,000円
小学生以下:700円
シアターセブン会員:1,000円

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