『絶望を、変えていけ』
兵庫県神戸市在住、躁うつを生きるラッパー、“小林勝行”。その創作=生活に密着したラディカル(徹底的)・ドキュメンタリー
[寛解]かんかい
病気の症状や徴候が一時的に軽快した状態、あるいは見かけ上、消滅して正常な機能に戻った状態。 (日本大百科全書より)
兵庫県神戸市出身のラッパー、小林勝行。2011年に発表した1stアルバム『神戸薔薇尻』で日本の地方都市に生きるアウトローの半生を生々しく描き、一部批評家やリスナーから熱狂的な支持を集めた彼は、その後の活躍を期待されていた矢先、活動を休止する。
それから数年後、小林勝行とカメラマンの光永惇は彼の入院していた精神病院に来ていた。—
小林勝行が自身の抱える躁うつ病や隔離病棟での体験、障がい者介護に従事する日常、信仰する宗教のことなどをテーマにした2ndアルバム『かっつん』を発表するまでに密着した、記憶の記録。
制作に6年の歳月をかけ、不世出のラッパー、小林勝行人生と創作に焦点を合わせたのは、今作が長編初監督作となる光永惇。誰からも頼まれていない映画製作を一人で貫徹した彼にそこまでさせたのは、小林勝行の音楽への惜しみないリスペクトと、ともに過ごした時間の重みだった。 ラッパーのアルバムのメイキング・ドキュメンタリーとして出発した『寛解の連続』は、軽自動車で小林勝行の記憶をめぐる旅に同行するうち、カメラを、観客を、思いもよらぬ地平に連れて行く。小林勝行という一人のラッパーの記憶は、いつしか神戸という街の記憶にオーバーラップし、絶望も希望も真剣に語るその表情は、鏡のように観る者を映し出していく。―
『寛解の連続』劇場公開記念 小林勝行 LIVE @UPLINK 渋谷
https://www.youtube.com/watch?v=VuUrI4upGtE
舞台挨拶
7/18(日)16:00の回 上映後
<登壇者>
小林勝行さん(本作主演)
光永惇監督
上映スケジュール
2021年
7/17(土)・18(日) | 16:00 |
7/19(月)~23(金祝) | 19:00 |
7/24(土)・25(日) | 18:30 |
7/26(月)~30(金) | 14:40 |
※7/30(金)で終了予定
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