『止められるか、俺たちを』
『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』
若松孝二監督命日アンコール上映(2作品日替わり)
若松孝二監督の命日(10/17)に合わせて、
シアターセブン&第七藝術劇場でも大ヒットの2作品を日替わりアンコール上映!
止められるか、俺たちを
(2018年/日本/119分)
吉積めぐみ、21歳。1969年春、新宿のフーテン仲間のオバケに誘われて、"若松プロダクション"の扉をたたいた。当時、若者を熱狂させる映画を作りだしていた"若松プロダクション"。
そこはピンク映画の旗手・若松孝二を中心とした新進気鋭の若者たちの巣窟であった。小難しい理屈を並べ立てる映画監督の足立正生、冗談ばかり言いつつも全てをこなす助監督のガイラ、飄々とした助監督で脚本家の沖島勲、カメラマン志望の高間賢治、インテリ評論家気取りの助監督・荒井晴彦など、映画に魅せられた何者かの卵たちが次々と集まってきた。
撮影がある時もない時も事務所に集い、タバコを吸い、酒を飲み、ネタを探し、レコードを万引きし、街で女優をスカウトする。撮影がはじまれば、助監督はなんでもやる。現場で走り、 怒鳴られ、時には役者もやる。
「映画を観るのと撮るのは、180度違う…」めぐみは、若松孝二という存在、なによりも映画作りに魅了されていく。
しかし万引きの天才で、めぐみに助監督の全てを教えてくれたオバケも「エネルギーの貯金を使い果たした」と、若松プロを去っていった。めぐみ自身も何を表現したいのか、何者になりたいのか、何も見つけられない自分への焦りと、全てから取り残されてしまうような言いようのない不安に駆られていく。
1971年5月カンヌ国際映画祭に招待された若松と足立は、そのままレバノンへ渡ると日本赤軍の重信房子らに合流し、撮影を敢行。帰国後、映画『PFLP世界戦争宣言』の上映運動の為、若松プロには政治活動に熱心な若者たちが多く出入りするようになる。いままでの雰囲気とは違う、入り込めない空気を感じるめぐみ。 ひとり映画館で若松孝二の映画を観ているめぐみ。気付かない内に頬を伝う涙に戸惑う。
「やがては、監督……若松孝二にヤイバを突き付けないと…」
監督:白石和彌
出演:門脇麦、井浦新、山本浩司、岡部尚、大西信満、タモト清嵐、毎熊克哉、伊島空、外山将平藤原季節、上川周作、中澤梓佐、満島真之介、渋川清彦、音尾琢真、高岡蒼佑、高良健吾、寺島しのぶ、奥田瑛二
脚本:井上淳一
音楽:曽我部恵一
青春ジャック 止められるか、俺たちを2
2023年/日本/119分
映画を武器に激動の時代を⾛り抜ける若者たちを描いた『⽌められるか、俺たちを』から10年後。1980年代。時代も⼈も変わった。シラケ世代と⾔われ、熱くなることがカッコ悪いと思われていた時代。ビデオが普及し始め、映画館から⼈々の⾜が遠のき始めた時代。それに逆⾏するように、若松孝⼆は名古屋にミニシアターを作る。その名はシネマスコーレ。ラテン語で「映画の学校」。⽀配⼈に抜擢されたのは、結婚を機に東京の⽂芸坐を辞め、「これからはビデオの時代」と地元名古屋でビデオカメラのセールスマンをやっていた⽊全治だった。⽊全は若松に振り回されながらも、持ち前の明るさで経済的危機を乗り越えていく。
そこに吸い寄せられる若者たち。まだ⼥性監督のほとんどいなかった時代。⾦本法⼦は「⾃分には撮りたいものなんか何もない」と⾔いながら、映画から離れられない。⽥舎の映画⻘年だった井上淳⼀もまた映画監督になりたい⼀⼼で若松プロの⾨を叩く。⼰れの才能のなさを嫌でも⾃覚させられる⽇々。それでも、映画を諦め切れない。救いは、⽊全が度々⼝にする「これから、これから」という⾔葉。
今がダメでも次がある。涙だけじゃない。そこには笑いがある。絶望だけじゃない。希望がある。この映画は僕の、私の物語であると同時に、あなたの物語でもある。これはあなたの⻘春の物語だ。
脚本・監督:井上淳一
出演:井浦 新、東出昌大、芋生 悠、杉田雷麟、コムアイ、田中俊介、向里祐香、成田 浬、吉岡睦雄、大⻄信満、タモト清嵐、山崎⻯太郎、田中偉登、髙橋雄祐、碧木愛莉、笹岡ひなり、有森也実、田中要次、田口トモロヲ、門脇 ⻨、田中麗奈、竹中直人
公式HP:
http://www.wakamatsukoji.org/seishunjack/
トークショー
10/13(日) 14:20の回『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』上映後トークショー予定
<ゲスト>
泉房穂 さん(前明石市長、弁護士、社会福祉士)
<司会>
大友麻子 さん(編集者、若松プロダクション)
上映スケジュール
10/12(土) |
17:40 |
青春ジャック |
10/13(日) |
14:20 |
青春ジャック |
10/14(月祝) |
14:20 |
止められるか、俺たちを |
17:20 |
青春ジャック |
10/15(火) |
14:20 |
青春ジャック |
10/16(水) |
14:20 |
止められるか、俺たちを |
10/17(木) |
14:20 |
青春ジャック |
10/18(金) |
14:20 |
止められるか、俺たちを |
10/18(金)で終了 |
料金
一般 | 1,600円 |
シニア | 1,300円 |
学生 | 1,000円 |
小学生以下 | 700円 |
会員 | 1,100円 |
★リピーター割引あり:2本目 1,000円
※1本目のチケット要提示 |
★入場システム、サービスデー・その他割引 |