よどがわダイバーシティ映画祭2021

主催有限会社第七藝術劇場

共催株式会社淀川文化創造館
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

ミライは多様ダイバーシティな僕らの手の中! 2014年より続く、“社会の多様性” をテーマにした映画祭。 8年目となる今年は、上映作品数を増やしての拡大開催!

【作品ラインナップ】
計19作品・日替上映

特別上映『牛久』(2021年/日本/87分)
『サマー・オブ・85』(2020年/フランス/100分)http://summer85.jp
  『ミナリ』(2020年/アメリカ/115分)https://gaga.ne.jp/minari
『東京クルド』(2021年/日本/103分)https://tokyokurds.jp
『わたしはダフネ』(2019年/イタリア/94分)http://www.zaziefilms.com/dafne
『ブレッドウィナー』(2017年/アイルランド・カナダ・ルクセンブルク/94分)https://child-film.com/breadwinner
『片袖の魚』(2020年/日本/34分)https://redfish.jp
『へんしんっ!』(2020年/日本/94分)https://henshin-film.jp
『SNS 少女たちの10日間』(2020年/チェコ/104分R15+)https://www.hark3.com/sns-10days
『〈主婦〉の学校』(2020年/アイスランド/78分)https://kinologue.com/housewives
『かば』(2021年/日本/135分)https://kaba-cinema.com
『37セカンズ』(2019年/日本・アメリカ/115分)http://37seconds.jp
『トムボーイ』(2011年/フランス/82分)http://www.finefilms.co.jp/tomboy
『親愛なる君へ』(2020年/台湾/106分R18+/)http://filmott.com/shin-ai
『海辺の彼女たち』(2020年/日本・ベトナム/88分)https://umikano.com
『オアシス』(2002年/韓国/133分)
『希望のかなた』(2017年/フィンランド/98分)http://kibou-film.com
『ソウル・フラワー・トレイン』(2013年/日本/97分)http://www.soulflowertrain.com
『アイたちの学校』(2018年/日本/99分)http://aitati.blog.jp
関連イベント開催
舞台挨拶・トークショー
『37セカンズ』
12/11(土)13:30の回上映後 トークショー予定
登壇者:佳山明さん(主演)

佳山明さん
Photographer 児玉 成一


『アイたちの学校』
12/12(日)13:30の回上映後 トークショー予定
登壇者:髙賛侑 監督、岡田蕗子さん(大阪大学招聘研究員演劇研究者)

髙賛侑 監督


『ミナリ』
12/12(日)16:30の回上映後 トークショー予定
登壇者:村山章さん(映画ライター)
テーマ:ハリウッドにおける多様性の現在

村山章さん


『かば』
12/16(木)13:30の回上映後 舞台挨拶予定
登壇者:さくら若菜さん(出演)

さくら若菜さん


『片袖の魚』
12/18(土)上映後 リモートトークショー予定 ※夕方で時間調整中
登壇者:東海林毅 監督、イシヅカユウさん(主演)、広畑りかさん(出演)
※オンラインでの出演。スクリーンに映写します

東海林毅 監督

イシヅカユウさん

広畑りかさん


『SNS 少女たちの10日間』
12/19(日) 16:00の回上映後 トークショー予定
登壇者:村山章さん(映画ライター)※オンライン出演、坂井恵理さん(漫画家)※オンライン出演、
樋野かおりさん(映画宣伝)、西尾孔志さん(第七藝術劇場)

村山章さん

坂井恵理さん

樋野かおりさん

西尾孔志さん


『ソウル・フラワー・トレイン』
12/21(火)上映後 トークショー予定 ※夜で時間調整中
登壇者:西尾孔志 監督、くまざわあかねさん(落語作家)
テーマ:多様性の街・大阪について

西尾孔志さん

くまざわあかねさん


上映スケジュール
↓クリックで拡大


上映は終了しました
WEBチケットについて
料金
『牛久』『サマー・オブ・85』『ミナリ』『東京クルド』『わたしはダフネ』『へんしんっ!』『SNS 少女たちの10日間』『〈主婦〉の学校』『かば』『トムボーイ』『親愛なる君へ』『海辺の彼女たち』
一般1,800円
シニア1,200円
学生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★2作目以降割引 1,500円(映画祭1作目の鑑賞チケット要提示)
★入場システム、サービスデー・その他割引
料金
『ブレッドウィナー』『37セカンズ』『オアシス』『希望のかなた』『ソウル・フラワー・トレイン』『アイたちの学校』
一般1,500円
シニア1,200円
学生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★2作目以降割引 1,300円(映画祭1作目の鑑賞チケット要提示)
★入場システム、サービスデー・その他割引
料金
『片袖の魚』
一般1,300円
シニア1,200円
学生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★2作目以降割引 1,100円(映画祭1作目の鑑賞チケット要提示)
★入場システム、サービスデー・その他割引

上映作品

特別上映
牛久
(2021年/日本/87分)
牛久の東日本入国管理センターに収容された難民申請者が隠しカメラに向けてその実態を語る。  いま日本国内で起こっている真実の姿がここにある。目を背けず、ぜひご覧いただきたい!

東日本入国管理センター、いわゆる『牛久』には、難民として保護されることを求めやってきた多くの人々が収容されている。日本政府による入管法改正の動きが様々な議論を巻き起こす中、制作者は、1年と半年間、当事者たちの了解を得て、彼らの助けを求める声を記録し続けた。本作は施設が定めるメディアを含む訪問者への厳しい規制を切り抜け、制作された。収容者を犯罪者扱いし、長期拘束し、家族を分断し、心を蝕み、死に追いやる構造。この作品を通じ、観客は収容者と直接対面することになる。
監督:トーマス・アッシュ
サマー・オブ・85
(2020年/フランス/100分)
世界三大映画祭の常連にして、世界中から新作を待ち望まれているフランス映画界の巨匠フランソワ・オゾンが、映画製作の原点となった小説を映画化。運命の出会いと永遠の別れ、狂おしくも切ない初恋に溺れたあの夏─ 少年同士の瑞々しい刹那の恋に魂が震える、最高純度のラブストーリー!

セーリングを楽しもうとヨットで一人沖に出た16歳のアレックスは、突然の嵐に見舞われ転覆してしまう。そんな彼に手を差し伸べたのは、ヨットで近くを通りかかった18歳のダヴィド。運命の出会いを果たした二人だが、その6週間後に、ダヴィドは交通事故で命を落としてしまう。永遠の別れが訪れることなど知る由もない二人は急速に惹かれ合い、友情を超えやがて恋愛感情で結ばれるようになる。アレックスにとってはこれが初めての恋だった。
監督・脚本:フランソワ・オゾン
原作:エイダン・チェンバーズ
出演:フェリックス・ルフェーヴル、バンジャマン・ヴォワザン
映画HP:http://summer85.jp/
(C) 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
ミナリ
(2020年/アメリカ/115分)
各国の映画祭からアカデミー賞までを席巻!新たなる家族映画のマスターピース!『ムーンライト』『レディ・バード』など今やオスカーの常連となったA24と、『それでも夜が明ける』のPLAN Bが強力タッグ!アメリカにやって来た韓国の移民家族が、理不尽かつ不条理な運命に倒れてもまた立ち上がる、今こそ求めていた希望の物語。

1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブは、アメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカは、いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、しっかり者の長女アンと好奇心旺盛な弟のデビッドは、新しい土地に希望を見つけていく。まもなく毒舌で破天荒な祖母も加わり、デビッドと一風変わった絆を結ぶ。だが、水が干上がり、作物は売れず、追い詰められた一家に、思いもしない事態が立ち上がる─。
監督・脚本:リー・アイザック・チョン
出演:スティーヴン・ユァン、ハン・イェリ、ユン・ヨジョン
映画HP:https://gaga.ne.jp/minari/
(C) 2020 A24 DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved.
東京クルド
(2021年/日本/103分)
非人道的な入管法を持ち難民認定率が1%にも満たない国・日本。それでもこの国で生きるトルコ国籍クルド人であるオザンとラマザンの青春を映し出すドキュメンタリー。救いを求める人びとに対する差別的な仕打ち。希望を奪っているのは誰か?救えるのは誰か?問われているのは、スクリーンを見つめる私たちだ!

故郷での迫害を逃れ、小学生のころに日本へやってきた オザン(18歳)とラマザン(19歳)。二人は難民申請を続けるトルコ国籍のクルド人。入管の収容を一旦解除される「仮放免許可書」を持つものの、 許されているのは「ただ、いること」。立場は非正規滞在者で、住民票もなく、自由に移動することも、働くこともできない。また社会の無理解によって教育の機会からも遠ざけられている。いつ収容されるか分からないという不安を常に感じながら、それでも夢を抱き、将来を思い描く。
監督:日向史有
映画HP:https://tokyokurds.jp/
(C) 2021 DOCUMENTARY JAPAN INC.
わたしはダフネ
(2020年/アメリカ/115分)
あなたとなら、信じられる。世界はやさしさに満ちている、と。快活で社交的なダウン症の女性・ダフネを演じたカロリーナ・ラスパンティがベルリン国際映画祭の観客を魅了!ささやかな日常にこそ真実があり、与え合い赦し合うことが幸せへの道なのだと教えてくれる、新たなる珠玉のイタリア映画が誕生した。

夏の終わり、父のルイジと母のマリアと三人で休暇を過ごしたダフネ。しかし、楽しいバカンスが一転、帰り支度の最中に突然マリアが倒れてしまう。すぐに病院に運ばれるが治療の甲斐なく、帰らぬ人に…。あまりに唐突すぎる母の死に、ダフネは泣き叫び、感情を露にする。ルイジはそんな彼女を心配し、必死に落ち着かせようとするが、ダフネは辛く当たってしまう。一家の精神的支柱であったマリアがいなくなってしまった今、ダフネと二人だけで、どう生活していけばいいのか…。
監督:フェデリコ・ボンディ
出演:カロリーナ・ラスパンティ、アントニオ・ピオヴァネッリ
映画HP:http://www.zaziefilms.com/dafne/
(C) 2019, Vivo film - tutti i diritti riservati
ブレッドウィナー
(2017年/アイルランド・カナダ・ルクセンブルク/94分)
世界が注目するアイルランドのアニメーション・スタジオ、カートゥーン・サルーンが製作し、アカデミー賞ノミネート!女性一人での外出が禁じられていた、2001年アメリカ同時多発テロ事件後のアフガニスタンで、家族のために髪を切り“少年”になった勇気ある少女の物語。

11歳のパヴァーナは、アフガニスタンの戦争で荒廃したカブールにある小さなアパートの1つの部屋で、教師だった父、作家の母、姉と幼い弟と暮らしている。タリバンの支配下に生きるパヴァーナは、父が語る物語を聞きながら成長し、市場で人々に手紙を読み書きして生計を立てる父を手伝っていたが、ある日、父親がタリバンに逮捕されてしまう。一家の稼ぎ手として家族を支えるため、パヴァーナは髪を切り“少年”になり、そして危険をかえりみず父を救いだす方法を探そうと決意するのだが…。
監督:ノラ・トゥーミー
原作:デボラ・エリス
映画HP:https://child-film.com/breadwinner/
(C) 2017 Breadwinner Canada Inc./Cartoon Saloon (Breadwinner) Limited/ Melusine Productions S.A.
片袖の魚
(2020年/日本/34分)
日本で初めてとなるトランスジェンダー女性の俳優オーディションで選ばれた、ファッションモデルとして活躍しているイシヅカユウ主演作。自分を不完全な存在だと思い込み、自信を持てないまま社会生活を送るひとりのトランスいるイシヅカユウ主演作。自分を不完全な存在だと思い込み、自信を持てないまま社会生活を送るひとりのトランス女性が新たな一歩を踏み出そうとする、ささやかな女性が新たな一歩を踏み出そうとする、ささやかな瞬間の物語。瞬間の物語。

トランスジェンダー女性の新谷ひかりは、ときに周囲の人々とのあいだに言いようのない壁を感じながらも、友人で同じくトランス女性の千秋をはじめ上司である中山や同僚の辻ら理解者に恵まれ、会社員として働きながら東京で一人暮らしをしている。ある日、出張で故郷の街へと出向くことが決まる。ふとよぎる過去の記憶。ひかりは、高校時代に同級生だった久田に、いまの自分の姿を見てほしいと考え勇気をふり絞って連絡をするのだが…。
監督・脚本・プロデューサー:東海林毅
原案:文月悠光
出演:イシヅカユウ、原日出子
映画HP:https://redfish.jp/
(C) 2021 みのむしフィルム
へんしんっ!
(2020年/日本/94分)
体とからだ、人とひと。ちがうをつなぐ、こころとは。第42回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2020」グランプリに輝き、審査に関わった映画のプロが激賞するあたらしいドキュメンタリーが誕生!「日本語字幕」をスクリーンに投影し、映画本編の音に加え「音声ガイド」を劇場内のスピーカーから流す〈オープン上映〉を実施。

電動車椅子を使って生活する石田智哉監督は、「しょうがい者の表現活動の可能性」を探ろうと取材をはじめた。演劇や朗読で活躍する全盲の俳優・美月めぐみさん、ろうの手話表現者の育成にも力を入れているパフォーマーの佐沢静枝さん。多様な「ちがい」を橋渡しするひとたちを訪ねる。石田と撮影、録音スタッフの3人で始まった映画制作。対話を重ねながら、映画のつくり方も変化していく。
※日本語字幕・音声ガイド付き(オープン上映)
監督:石田智哉
映画HP:https://henshin-film.jp/
(C) 2020 Tomoya Ishida
SNS 少女たちの10日間
(2020年/チェコ/104分/R15+)
2458人のオオカミたちから届いた危険な誘い―。世界を震撼させた衝撃のリアリティーショー!現代の子どもたちが直面する危険をありのままに映し出し、本国チェコで異例の大ヒットを記録。実際の犯罪の証拠として警察を動かした大問題作。

巨大な撮影スタジオに作られた3つの子ども部屋で、幼い顔立ちをした3名の女優(18歳以上)は偽のSNSアカウントで12歳のふりをするという任務を与えられた。各々の部屋のPCで、連絡をしてきたすべての年齢の男性とコミュニケーションを取った。精神科医、性科学者、弁護士や警備員など専門家の万全なバックアップやアフターケアを用意しながら撮影を続けること10日間。児童への性的搾取者が徐々に尻尾を出し始めるのだった…。
監督:バーラ・ハルポヴァー、ヴィート・クルサーク
映画HP:https://www.hark3.com/sns-10days/
(C) 2020 Hypermarket Film, Czech Television, Peter Kerekes, Radio and Television of Slovakia, Helium Film All Rights Reserved.
〈主婦〉の学校
(2020年/アイスランド/78分)
自分ごとの、家しごと。北欧アイスランドにある男女共学の「主婦の学校」が教えるのは、「いまを生きる」ための知恵と技術。“ジェンダー平等” 先進国アイスランドから、〈主婦〉とはなにか、〈生活を大切にする〉営みとはなにかを問いかける。

世界最北の首都、アイスランドのレイキャビクに、1942年に創立された伝統ある「主婦の学校」がある。寮での共同生活を送りながら生活全般の家事を実践的に学ぶことができる、一学期定員24名の小さな学校だ。世界のあちこちにあった家政学校(花嫁学校)の多くが衰退していくなか、この学校は、1990年代に男子学生も受け入れて男女共学となり、現在まで存続している稀有な存在である。時代の移り変わりと共にその役割を変化させてきた「主婦の学校」に注目したドキュメンタリー。
監督:ステファニア・トルス
映画HP:https://kinologue.com/housewives/
(C) Mús & Kött 2020
かば
(2021年/日本/135分)
1985年、バブル景気を迎えようとする日本に、世の中の矛盾が集まったかのような地域があった。過酷な環境のなかでよりよい明日を夢見て、自分たちの生き方を模索するたくさんの子どもたちと、彼らと向き合い、正面からぶつかった実在の教師、蒲益男(かば・ますお)の生き方を描 いた感動の物語!

阪神タイガースのリーグ制覇に沸く1985年の夏、被差別部落が隣接する西成区北部の中学校。人々の差別と偏見、貧困など多くの問題を抱えた環境の中で、生徒たちは荒んだ学校生活を送っている。蒲先生ら教師たちは手を焼いていた。ある日、臨時教員として加藤愛先生が赴任してくるが、初日から生徒に受け入れてもらえず自信を喪失していた…。
監督・脚本・原作:川本貴弘
出演:山中アラタ、折目真穂、近藤里奈、さくら若菜
映画HP:https://kaba-cinema.com/
(C)「かば」製作委員会
37セカンズ
(2019年/日本・アメリカ/115分)
37秒間 ――それは、生まれてきた時息をしていなかった時間。ベルリン映画祭史上初の2冠!世界中が熱狂した才能と感性にハリウッドからオファー殺到!ヒロインを演じたのは、出産時に身体に障害を負った佳山明。あらゆる障害、国境、世代を超え、誰もが共感するエンターテイメント!

生まれた時に、たった37秒息をしていなかったことで、身体に障害を抱えてしまった主人公・貴田ユマ。親友の漫画家のゴーストライターとして、ひっそりと社会に存在している。そんな彼女と共に暮らす過保護な母は、ユマの世話をすることが唯一の生きがい。ユマは独り立ちをしたいと思う一心で、自作の漫画を出版社に持ち込むが…。
監督:HIKARI
出演:佳山明、神野三鈴、大東駿介
映画HP:http://37seconds.jp/
(C) 37Seconds filmpartners
トムボーイ
(2011年/フランス/82分)
『燃ゆる女の肖像』で世界を席巻したフランスの俊英、セシーヌ・ シアマ監督 の長編 2作目。「女の子が男の子になりすますという物語は、長いこと私の頭の中にありました」と監督は語る。主人公ロール/ミカエルに寄り添った目線とユーモアを以て、ひと夏の挑戦が描かれる。

夏休み、家族と共に新しい街に引っ越してきた10歳のロールは「ミカエル」と名乗り、新たに知り合ったリザたちに自分を男の子だと思い込ませることに成功する。やがてリザからミカエルとしての自分に好意を抱かれていることに葛藤しつつも、距離を縮めていく。しかし夏の終わりはすぐそこまで近づいているのだった…。
監督:セリーヌ・シアマ
出演:ゾエ・エラン、ジャンヌ・ディソン、マロン・レバナ
映画HP:http://www.finefilms.co.jp/tomboy/
(C) Hold-Up Films & Productions/ Lilies Films / Arte France Cinéma 2011
親愛なる君へ
(2020年/台湾/106分/R18+)
愛する ”家族 ”を守るため、いわれなき罪を背負う青年。今は亡き同性パートナーの母と子との血の繋がりを越えた ”家族” の絆をつむぐ物語。『一年之初(一年の初め)』や『ヤンヤン』のチェン・ヨウジエ 監督が5年ぶりにメガホンを 取り、緻密で繊細なストーリーラインで愛の極限を描いた。

老婦・シウユーの介護と、その孫のヨウユーの面倒をひとりで見る青年・ジエンイー。血のつながりもなく、ただの間借り人のはずのジエンイーがそこまで尽くすのは、ふたりが今は亡き同性パートナーの家族だからだ。ある日、シウユーが急死するとその死因を巡り、ジエンイーは周囲から不審の目で見られるようになる…。
監督:チェン・ヨウジエ
出演:モー・ズーイー、チェン・シューファン、バイ・ルンイン
映画HP:http://filmott.com/shin-ai/
(C) 2020 FiLMOSA Production All rights
海辺の彼女たち
(2020年/日本・ベトナム/88分)
外国人技能実習生にまつわる劣悪な労働環境などが社会問題として注目されているなか、藤元明緒監督が実際に技能実習生から受け取ったSOSメールをきっかけにして着想。世界第4位の移民大国となった日本で暮らす私たちにとって、国境を越え出稼ぎに来た女性たちの覚悟と生き様が、他人事ではない物語として心に迫る。

技能実習生として来日したベトナム人女性のアンとニューとフォンはある夜職場から脱走を図る。新たな職を斡旋するブローカーを頼りに、辿り着いた場所は雪深い港町。安定した稼ぎ口を手に入れた矢先にフォンが体調を壊し倒れてしまう。アンとニューは満足に仕事ができないフォンを心配して、身分証が無いままに病院に連れて行くが…。
監督:藤元明緒
出演:ホアン・フォン、フィン・トゥエ・アン、クィン・ニュー
映画HP:https://umikano.com/
(C) 2020 E.x.N K.K. / ever rolling films
オアシス
(2002年/韓国/133分)
誰も彼らの愛を理解できなかったー。誰も二人の世界を認めたがらなかったー。 第59回ヴェネツィア国際映画で最優秀監督賞(銀獅子賞)をはじめ3部門受賞作。 巨匠イ・チャンドン監督が描き出す、極限の純愛物語。

ひき逃げ事故で兄を助け刑務所から出たばかりの青年ジョンドゥは、ある日被害者家族のアパートを訪れ、寂しげな部屋で一人取り残された脳性麻痺を持つ女性コンジュと出会う。二人は互いに心惹かれ合い、純粋な愛を育んでいくが、周囲の人間はだれ一人として彼らを理解しようとはしなかった…。
監督:イ・チャンドン
出演:ソル・ギョング、ムン・ソリ、アン・ネサン
(C) 2002 Cineclick Asia All Rights Reserved.
希望のかなた
(2017年/フィンランド/98分)
北欧の街、ヘルシンキ。ちいさな善意があつまって、妹を探すシリア難民の魂を救う。社会への深い洞察に満ちたアキ・カウリスマキ監督が、世界が忘れかけている “当たり前”の 人間性を、辛辣なユーモアと無償のやさしさをもって描いたヒューマンドラマ。

内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探してフィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手をさしのべ雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた、行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。
監督:アキ・カウリスマキ
出演:シェルワン・ハジ、サカリ・クオスマネン、イルッカ・コイヴラ
映画HP:http://kibou-film.com/
(C) SPUTNIK OY, 2017
ソウル・フラワー・トレイン
(2013年/日本/97分)
田舎の素朴な父親が都会に娘を訪ねて来た。そんな父と娘の古き良きホームドラマ。のはずが…「MINDGAME」の鬼才・ロビン西の叙情的名篇を『ナショナルアンセム』の西尾孔志が映画化。大阪の下町を舞台に見ると家族に会いたくなる、ちょっぴりファンタジックな人情喜劇 。

島の役場を定年退職した天本は、大阪の大学へ通う娘ユキに会いに行く。同じフェリーに乗り合わせたあかねと大阪で偶然出会うと、大阪観光へと半ば強引に天本の手を引くあかね。何を考えているのかわからないあかねだが、大阪の街の魅力と相まって、天本は次第に振り回される時間を楽しく過ごすのだった。
監督:西尾孔志
出演:平田満、真凛、咲世子、大和田健介、駿河太郎
映画HP:http://www.soulflowertrain.com/
アイたちの学校
(2018年/日本/99分)
1910年 、朝鮮半島を植民地。1948年、朝鮮学校閉鎖を強行。そして現在、日本政府は法・制度的に民族教育抑圧をはかり、裁判所の多くが追随している。知られざる歴史的資料や証言を発掘し、ウリハッキョ (朝鮮学校の差別と闘いの真実を浮き彫りにする初の長編ドキュメンタリー

2010年、政府は高校無償化制度からウリハッキョを排除し、地方自治代も次々と補助金を打ち切ってきた。ウリハッキョは裁判闘争に立ち上がった。そしてウリハッキョの闘いは、全ての外国人の子どもたちの教育権に連なり、他民族多文化共生の時代を切り開いていく。
監督:高賛侑
映画HP:http://aitati.blog.jp/