伝説的映画監督、原將人 特集上映
『焼け跡クロニクル』
初国知所之天皇はつくにしらすめらみこと 2022 デジタルリマスター版』
『双子暦記・私小説』
『映画になった男』

公式サイトhttp://www.yakeato-movie.com/

70年代、若者たちの間に自主映画ブームの熱狂を巻き起こし、現在も私映画の最前線を走り続ける「伝説的映画監督」原將人。 最新作『焼け跡クロニクル』公開を記念して、未ソフト化作品含む代表作を一挙上映! 1968年、麻布学園高校在学中に『おかしさに彩られた悲しみのバラード』で第1回フィルムアートフェスティバル東京グランプリとATG賞をW受賞。10代で大島渚監督『東京战争戦後秘話』の脚本と予告編の演出を手掛け、73年にインディーズ映画の傑作と語り継がれる『初国知所之天皇』を発表。瀬々敬久、大森一樹、犬童一心らが「映画監督を志したきっかけは『バラード』と『初国』」と公言するなど、当時の若者世代に多大な影響を及ぼした伝説の映画監督、原將人。97年に公開した広末涼子の映画デビュー作『20世紀ノスタルジア』以後、商業映画と距離を置きインディペンデントな映画作りを貫いたため、鑑賞の機会が限られていた原將人の珠玉の作品群を、25年ぶりの劇場公開作となる『焼け跡クロニクル』公開記念として特集上映いたします。

焼け跡クロニクル
(2022年/日本/84分)
2018年7月、昔ながらの町家が残る京都西陣。路地奥にあった映画監督・原將人の自宅が不慮の火事で全焼した。幸い家族5人は無事だったものの、すべての家財道具と保管していた映画フィルムや機材が焼失してしまう。原は新作のデータを救いに火の中へ戻り、やけどを負って入院。夫を安心させようと、妻のまおりはとっさに家族の様子をスマートフォンで撮影した。
今夜寝る場所は?着る服や靴は?火災保険は?明日からの仕事や学校は?
呆然とした夜が明けて、嵐のような日々がはじまったーー
あの日 あの時の、なんでもない日常の記憶が、生きる力になってゆく。
ゼロから再び立ち上がるまで、カメラを通して見つめ続けた希望とユーモアあふれるドキュメンタリー

慌てて買った炊飯器で作ったほかほかのおにぎり。家族揃ってのラジオ体操。双子の妹をあやす兄。そこにあるはずのものが無い悲しみ。他人の優しさ。カメラ=母の眼差しは、非日常のなかの家族の風景をつぶさに捉えていく。屈託のない笑顔を見せる子どもたちにつられ、大人たちが前を向き始めた頃、家の焼け跡から奇跡的に生き残った「あるもの」が見つかって…。

生き残った8ミリフィルムに写っていた日常の記憶が、過去と現在、未来をつなぎ、家族の歴史を紡いでいく。痛みの物語でありながら、包み込まれるような優しさと懐かしさに満ちた、驚きの傑作が誕生した。
監督・撮影・編集:原まおり、原將人
出演:原將人、原まみや、原かりん、原 鼓卯、原まおり、佐藤眞理子
初国知所之天皇はつくにしらすめらみこと 2022 デジタルリマスター版
(1973年、1994年/日本/108分)
当時23歳の原將人が、8ミリを手に北海道から九州まで日本縦断の旅をするロードムービー。全共闘運動が終焉を迎えた70年代、国家の起源を根底から考えようと始まった原の旅は、いつしか映画の起源をめぐる旅へと変貌していく。同世代の映画を志す若者たちに熱狂的に支持され、伝説のフィルムと呼ばれた本作。18年の自宅火災でオリジナルを焼失するが、イマジカラボに保管されていたネガからデジタルリマスター版が制作された。
監督・脚本・撮影・音楽・編集:原將人
出演:原將人、宮崎延夫、桜庭美帆子、川勝十二
双子暦記・私小説
(2018年/日本/110分)
63歳にして双子姉妹の父親となった原は、生活費を稼ぐために人生初のフリーター生活を始める。だが行く先々でトラブルに巻き込まれ…。雅やかな古都京都を舞台に、現代日本のブラックな労働環境に翻弄される己の姿を「私小説」として赤裸々に、時にユーモラスに描く。双子誕生をきっかけとした原將人の新たなフェーズ「双子暦記」シリーズ第一作目にして、最新作『焼け跡クロニクル』の前日譚となる作品。
監督・脚本・撮影・音楽・編集:原將人
出演:原將人、原まみや、原かりん、原鼓卯、原真織
映画になった男
(2018年/日本/98分/金子遊監督作品)
09年『マテリアル&メモリーズ』制作時より8年間にわたり原將人の活動を追ったドキュメンタリー。麻布学園高校在学中の衝撃的デビューから2000年代に至るまで、幻の作品や生演奏付き上映などのレアなフッテージを交えて映画作家・原將人の軌跡を綴っていく。自主映画ブーム黎明期となる70年代当時の熱気を肌で感じる貴重な映像、証言も。監督は『森のムラブリ』の金子遊。
監督:金子遊
出演:原將人、大島渚、早川義夫、キドラット・タヒミック 他
舞台挨拶
6/26(日)『映画になった男』19:05の回上映後 リモート舞台挨拶

<登壇者>
金子遊 監督
※オンラインでの出演。スクリーンに映写します
7/2(土)『初国知所之天皇2022』17:10の回上映後 舞台挨拶予定

<登壇者>
原將人 監督
7/3(日)『焼け跡クロニクル』17:10の回上映後 舞台挨拶

<登壇者>
原まおり 監督
7/4(月)『焼け跡クロニクル』17:10の回上映後 舞台挨拶

<登壇者>
原まおり 監督
7/6(水)『焼け跡クロニクル』17:10の回上映後 トークショー

<登壇者>
原まおり 監督
ゲスト:原一男さん(映画監督)
上映は終了しました
上映スケジュール
6/25(土) ①17:10 焼け跡クロニクル
②19:05 双子暦記・私小説
6/26(日) ①16:45 初国知所之天皇
②19:05 映画になった男
※上映後、リモート舞台挨拶
6/27(月) 16:15 双子暦記・私小説
6/28(火) 16:15 焼け跡クロニクル
6/29(水) 16:15 初国知所之天皇
6/30(木) 16:15 焼け跡クロニクル
7/1(金) 16:15 初国知所之天皇
7/2(土) 17:10 初国知所之天皇
※上映後、舞台挨拶予定
7/3(日) 17:10 焼け跡クロニクル
※上映後、舞台挨拶予定
7/4(月) 17:10 焼け跡クロニクル
※上映後、舞台挨拶予定
7/5(火) 17:10 映画になった男
7/6(水) 17:10 焼け跡クロニクル
※上映後、トークショー予定
7/7(木) 17:10 双子暦記・私小説
7/8(金) 17:10 初国知所之天皇
※7/8(金)で終了予定
WEBチケットについて
料金
『焼け跡クロニクル』
一般1,800円
シニア1,200円
学生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★入場システム、サービスデー・その他割引
料金
『初国知所之天皇』『双子暦記・私小説』『映画になった男』
一般1,500円
シニア1,200円
学生1,000円
小学生以下700円
会員1,000円
★入場システム、サービスデー・その他割引