コロナ禍の真っ只中、2歳で生き別れた父を探してイタリアへ
"ハーフ"として日本で育った監督が自らの旅を記録した、ルーツを巡るドキュメンタリー
日本人とアフリカ人の間に生まれ、日本で生まれ育った武内剛(たけうち・ごう)は2歳のときに父と生き別れになった。「若い頃は映画監督を目指していた」という母の話から浮かび上がるのはクリエイター気質の父の姿。その影を追うように、エンターテインメントの世界で活動していたが、2020年に予期しない契機が訪れる。「COVID-19」それは命を落とす可能性もある正体不明のウイルスの世界的なパンデミックだった。もしかすると、もう二度と父親に会えないかもしれない――そう思った剛は父を探すためにイタリアへ旅立つことを決意。さらには、その記録を映画にすることに。
しかし緊急事態宣言の只中、渡航のハードルは高く、認知症の母から聞き出せる父の情報は驚くほど少ない。手元にあるのは40年前の父の写真だけ。10日間という限られた滞在期間、イタリアの人口・約130万人の中から会ったこともない一人の肉親を探し出すのは予想以上の困難を極めた。日本で“ハーフ”として育った自分自身の過去にも向き合いながら、異国の地で必死に捜索を続ける剛だったが、ある日ついに父親の手がかりを掴んで……。
上映スケジュール
2024年
9/28(土)~ |
時間未定 |