DAU. 退行

2020年/ドイツ・ウクライナ・イギリス・ロシア/369分/R18+

監督イリヤ・フルジャノフスキー

共同監督イリヤ・ペルミャコフ

出演ドミートリー・カレージン、ウラジーミル・アジッポ、アレクセイ・ブリノフ、アディン・シュタインザルツ、マクシム・マルツィンケヴィチ

公式サイトhttp://www.transformer.co.jp/m/dau.degeneration/

ダンテの「神曲」になぞらえた全9章6時間9分、圧巻の黙示録! 前代未聞のスケールで「ソ連全体主義」を描き出す、究極の映画プロジェクト第二弾 欧州史上最大の1万2千平米もの秘密研究所のセットを作り、実にオーディション人数約40万人、衣装4万着、主要キャスト400人、エキストラ1万人、 撮影期間40ヶ月、撮影ピリオドごとに異なる時間軸、35mmフィルム撮影のフッテージ700時間という莫大な費用と15年以上もの歳月をかけて作られた「DAU.」の世界。 この途方もないプロジェクトの劇場映画第一弾として完成した『DAU. ナターシャ』がコンペティション部門で上映された第70回ベルリン映画祭の別部門で上映されたのが、本作『DAU. 退行』だ。実に6時間9分にも及ぶ大長編であり、『DAU. ナターシャ』が描き出したスターリン体制下の1952年から10年以上が経過した1966年~1968年が舞台となる。 また本作はイタリアの詩人・政治家、ダンテ・アリギエーリによる長編叙事詩「神曲」の「地獄篇」で描かれた9つの地獄の層にちなんだ9章で構成されている。 ファシズム、優生学、性搾取、差別……人間の暗部を余すことなく抉り出し、現代社会への警鐘を鳴らす本作は映画史の闇に埋もれてしまう前に評価されるべき傑作である。 <ストーリー> ソヴィエトのとある秘密研究所では、年老いた天才科学者レフ・ランダウのもとで、科学者たちによる「超人」を作る奇妙な実験が行われている。だがキューバ危機の後、フルシチョフ時代を経て、スターリンが築き上げた強固な全体主義社会の理想は崩れはじめ、かつては徹底的に管理されていた人々の風紀は乱れ、腐敗していた。しかし、そんな堕落を上層部が許すはずもなく腐敗を正すために、KGBのウラジーミル・アジッポが派遣される。彼は所長に「昔なら黙って銃を渡したが幸い時代が違う。いますぐ辞表を書くがいい」と迫り、彼自身が新所長に就任する。こうして研究所を監視下に置いたアジッポは、次第に特別実験グループと呼ばれる被験者の若者たちと親しくなっていく……。

関連作品上映
「DAUプロジェクト」第1弾
『DAU.ナターシャ』シアターセブンにて上映
(10/2(土)〜8(金))
詳細は→こちら
上映は終了しました
上映スケジュール
※途中休憩あり(1回・40分程度)
2021年
10/9(土)
10:00
10/10(日)14:00
10/11(月)~15(金)11:00
※10/15(金)で終了
WEBチケットについて
料金
一律 3,600円
※各種割引対象外・招待券使用不可